監督日記〜印象に残る試合その②‼︎「最後まで諦めない大逆転劇」〜

三重海星は、前年(1998年)に2年生岡本篤志投手(元西武ライオンズ)を擁し夏の甲子園に出場。初戦で強豪東洋大姫路を撃破‼︎翌年の春の甲子園でも明徳義塾に勝ち、ベスト8に進むなどの成績を残していました。

一方の四日市工業は、1998年は優勝最有力候補でしたが、まさかの初戦敗退(T . T)新チームは主力に1年生が多いチームでスタートしました。
1998年秋、1999年春の三重大会決勝は共にこの両校が対戦し、海星が勝利‼︎1999年はこの2強で、甲子園2度出場、3年生主体の海星が1歩リードしていました。

迎えた1999年夏の三重大会は両校が順当に勝ち進み、予想通り決勝戦で対決。

試合は総合力と経験値で勝る海星が先制し、中盤、終盤にも追加点を挙げ、9回表の時点で3対0。2年連続の甲子園出場が目前となった9回裏にドラマが(OvO)

四日市工業は無死から安打、失策、四球、そして2点タイムリー、犠牲フライで同点に。海星は満塁策を取り、迎えるは2年生ながら強打の1番大西選手‼︎
打球はレフトフェンス際への犠牲フライとなり、四日市工業がサヨナラ勝ち、そして優勝・甲子園出場が決定‼︎
歓喜の四日市工業とグランドに崩れ落ちる海星の選手達。試合終了の整列がなかなかできなかったという、三重大会史に刻まれる試合になりました。

ちなみにこの最後の犠牲フライですが、実は海星の守備が如何に凄いか、分かるプレーでもありました‼︎
レフトが捕球したのはフェンス際。犠牲フライには十分で、最後は送球が逸れますが、クロスプレーになるような返球でした(OvO)見事な海星の返球、中継プレーでもありました(OvO)

優勝した四日市工業は、甲子園では初戦敗退しますが、秋の三重・東海大会、そして明治神宮大会では内海投手(巨人→現西武)がいた敦賀気比に勝ち初優勝‼︎
2000年春の甲子園出場、三重・東海大会も圧倒的な強さで制しますが、夏の三重大会では、初戦(対菰野高)で9回裏同点で満塁策を取り、サヨナラ負け。1年前とは真逆の結果となり、何ともドラマチックで激動のチームとなりました(T . T)
四日市工業はその翌年(2001年)はリベンジし、夏の甲子園に出場し、初戦で寺原投手(元ソフトバンク、ヤクルト等)のいる日南学園と対戦しました。

1998年から2001年にかけて三重大会を賑わせた両校ですが、海星は1999年の春、四日市工業は2001年の夏の甲子園出場が最後となっています(o_o)

様々な野球の逆転劇を知っていますが、身近なチーム、場所、そして同世代が繰り広げた劇的な試合ということで、強く印象に残っています(^O^)